フォードが２千億円赤字へ　世界販売２１％減、配当見送り

　米自動車大手フォード・モーターは１７日、２０２０年１～３月期の純損益が２０億ドル（約２１００億円）の赤字になる見通しだと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、世界の新車販売台数が前年同期と比べ２１％減となったことが主因だ。前年同期は１１億４６００万ドルの黒字だった。

　主要市場の米国では、多くの州で外出制限が続き、需要回復のめどが立っていない。フォードは資金繰りに万全を期すため、銀行と設定した融資枠を活用したほか、株主への配当や自社株買いの見送りを決めている。

　１～３月期決算は２８日に発表する予定。（共同）