NY原油先物、一時マイナス40ドルと暴落 コロナで5月渡し投げ売り

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新型コロナウイルスの防護マスクを着用して働く油田の労働者=2020年3月、イラク・バスラ北部(ロイター)

新型コロナウイルスの防護マスクを着用して働く油田の労働者=2020年3月、イラク・バスラ北部(ロイター)
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 【ワシントン=塩原永久】週明け20日のニューヨーク原油先物相場は暴落し、指標の米国産標準油種(WTI)の5月渡しの価格が史上初めてマイナスに転じた。ロイター通信によると一時1バレル=マイナス40・32ドルを記録。新型コロナウイルスによる経済活動の停滞で原油が供給過剰となり、売り手が代金を支払って原油を引き取ってもらう異常事態となった。

 5月渡しは前週末比55・90ドル安の1バレル=マイナス37・63ドルで取引を終えた。1983年のWTI原油先物の上場以来、初めて価格がマイナスになった。

 米国で感染症対策の外出制限措置が広がり、航空機や自動車などの利用機会が激減。余った原油をためる貯蔵施設も満杯となり、買い手がつかない状態となった。5月渡しの取引期限が21日に迫っていることも売りを加速させたもようだ。

 「スーパータンカー」と呼ばれる巨大タンカーを借り上げて原油を貯蔵しようと、タンカーのリース価格が急上昇しているという。

 WTIの6月渡しは4・60ドル安の1バレル=20・43ドル。

 原油の大口需要家である中国が1~3月期に大幅なマイナス成長となるなど、世界的に原油需要が先細るとの見通しも相場の下押し要因となっている。

 石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国による「OPECプラス」が減産で合意。5~6月に世界供給量の約1割となる日量970万バレルの減産を実施するが、供給過剰が続く懸念は根強いままだ。

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