米上院情報特別委員会は21日、ロシアが2016年の前回米大統領選に介入して共和党候補だったトランプ現大統領を支援したと結論付けた情報機関の分析を承認する超党派の報告書を発表した。
トランプ大統領はロシアの支援に関し「オバマ前政権下の情報機関によるでっち上げだ」と主張してきたが、共和党主導の上院委でも情報機関の結論が支持された。
バー委員長(共和党)は声明で、オバマ政権末期の17年1月に情報機関がロシアの介入とトランプ氏支援をまとめた報告書について「異議を唱える理由が見当たらなかった」と説明。ロシアの介入は「新たな普通の状態となったとみなすべきだ」と強調した。
情報特別委の報告書には(1)ロシアのプーチン大統領が米大統領選介入を指示した(2)ロシアがトランプ氏を好ましい候補者とみなしていた-などの分析を承認すると盛り込まれた。158ページで構成されているが、多くの部分が黒塗りとなった。(ワシントン 共同)