戦争や金融危機の際に価格が暴落しない「有事の安全資産」とされる金の需要が増加し、価格は上昇傾向だ。国内の指標となる田中貴金属工業(東京)の1グラム当たりの小売価格は23日、前日よりも105円高い6590円に設定され、過去最高値を更新した。
需要増加の要因は「コロナ不況」で、同社は世界の金市況をもとに価格を設定。小売価格は3月24日以降6000円を上回って推移し、最近は今月14日に6582円を付けて過去最高値を記録したばかりだった。
同社は現在、店頭販売は自粛しているものの電話で受け付けているほか、純金積み立ての業務は継続している。