新型コロナウイルスによる肺炎のため3月に70歳で亡くなった音楽コントグループ、ザ・ドリフターズのメンバーでコメディアンの志村けんさんが40年前に音楽雑誌で執筆したレコード評文が復刻され、5月1日からインターネット上に掲載される。雑誌の発行元で楽譜出版などのシンコーミュージック・エンタテイメント(東京都千代田区)が4月27日、発表した。
志村さんは、同社の音楽月刊誌「jam」(廃刊)で、音楽評論家の福田一郎さん、湯川れい子さん、中村とうようさんらに交じってレコード評者の一人を務め、昭和55年4月号から56年1月号までの毎号、計28枚のレコードについて論評した。
志村さんはスティービー・ワンダー「ホッター・ザン・ジュライ」、マイケル・ジャクソン&ジャクソンズ「トライアンフ」、プリンス「愛のペガサス」などのアルバムを取り上げ、ソウル音楽好きの一面を見せた。
シンコーミュージックは5月1日から自社サイト「MUSIC LIFE CLUB」(https://www.musiclifeclub.com/)に追悼コーナー「志村けんが愛したブラック・ミュージック」を設け、志村さんの評文を掲載する。これに先立ち4月27日正午から、志村さんが取り上げた28枚のリストを同サイトに掲載し、リクエストが多かったアルバムの評文を復刻する。
志村さんが取り上げたアルバムは次の通り。
(1)ブラザーズ・ジョンソン「ライト・アップ・ザ・ナイト」
(2)プリンス「愛のペガサス」
(3)ミリー・ジャクソン「ミリー・ジャクソン・ライヴ」
(4)エアプレイ「ロマンティック」
(5)ピーター・ブラウン「恋のスターゲイザー」
(6)ロバータ・フラック「ダニーに捧ぐ」
(7)スモーキー・ロビンソン「ゼアズ・スモーク 」
(8)スピナーズ「ワーキング」
(9)ルー・ロウルズ「愛の語らい」
(10)チャカ・カーン「ノーティ(じゃじゃ馬馴らし)」
(11)ブッカー・T・ジョーンズ「ベスト・オブ・ユー」
(12)アル・ジョンソン「セカンド・ウインド」
(13)グラディス・ナイト&ザ・ピップス「アバウト・ラヴ」
(14)レイ・パーカー・JR&レイディオ「誓いのセイム・タイム」
(15)コモドアーズ「ヒーローズ」
(16)マンハッタンズ「マンハッタン・ミッドナイト」
(17)ダイアナ・ロス「ダイアナ」
(18)ミリー・ジャクソン「フォー・メン・オンリー」
(19)スピナーズ「キューピッド」
(20)テディ・ペンダーグラス「TP」
(21)アシュフォード&シンプソン「ミュージカル・アフェア」
(22)シリータ&ビリー・プレストン「ワン・モア・タイム」
(23)マイケル・ジャクソン&ジャクソンズ「トライアンフ」
(24)オージェイズ「たそがれのバラード」
(25)スタイリスティックス「愛よ急げ」
(26)レイ・グッドマン&ブラウン「マイ・プレイヤー」
(27)ドナ・サマー「ワンダラー」
(28)スティーヴィー・ワンダー「ホッター・ザン・ジュライ」