元劇団員へのパワーハラスメント問題により「ロームシアター京都」(京都市左京区)の館長就任が来年4月へと1年延期になった演出家、三浦基氏が28日、記者会見し「誤解や疑心を招いたことを真摯(しんし)に受け止め、関係者の皆さまに重ねておわび申し上げます」と謝罪した。
会見は、三浦氏が代表を務める劇団「地点」の新作発表に合わせ、テレビ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を利用し行われた。三浦氏は「皆さまの心を揺さぶるような作品を作ることで、信頼を得られるように努力したい」と述べた。
三浦氏のパワハラ問題をめぐっては、元劇団員との団体交渉の末、3月5日に「当事者間で解決に至った」と発表されたが、疑惑を払拭できない中での館長就任に劇場関係者らから批判があり、京都市は「信頼回復への取り組みを確実に進めるため」として就任の1年延期を決めていた。