シャープが年内にも、韓国サムスン電子への液晶パネルの出荷を再開する見通しとなったことが2日、関係者の話で分かった。シャープの持ち分法適用会社、堺ディスプレイプロダクト(SDP)が供給するとみられる。サムスン向け出荷が本格化すれば、苦戦が続くSDPの採算改善につながる可能性がある。
SDPはシャープが平成21年に設立。テレビ向けの大型液晶パネルを生産するが、販路の拡大に失敗。コスト削減など経営の改善を進めている。
サムスンとは、SDPが販売交渉でパネル価格の値上げを目指した結果、折り合いが付かず29年初めごろに取引が中止となり、関係が冷え込んでいた。