中国、5連休で1億1500万人が国内旅行 上海ディズニーは11日に再開へ





北京市内の観光地「頤和園」では、感染対策のため人が密集しやすい場所が閉鎖されていた=5日(三塚聖平撮影)

 【北京=三塚聖平】中国メディアは6日、今月1~5日の労働節(メーデー)の連休に国内を旅行した人が延べ1億1500万人に上ったという中国文化観光省がまとめたデータを報じた。昨年と比べて約4割減少したという。中国では、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めが掛かったとして制限措置が解除されているものの、観光客数はまだ元の水準に戻っていないことが明らかになった。

 同省のデータによると、連休期間中の国内観光収入は475億6千万元(約7100億円)に上った。中国政府は「感染流行のピークは過ぎた」と強調して経済活動を進めており、文化観光省によると70%近くの観光地が既に再開している。ただ、感染の再流行が警戒されており、観光地では事前予約制をとるなど密集対策がとられている。

 また、公共交通機関を避ける動きも見られた。中国観光研究院のデータによると、連休期間に自分で車を運転して旅行に出かけた人の割合は約64%に達した。これは過去最高の水準といい、多くの人が感染対策に神経をとがらせていることがうかがわれる。

 北京市内の観光地「頤和園(いわえん)」でも来場者はマスクを着用し、人が密集しやすい一部のスペースが閉鎖されるといった感染対策がとられていた。多くの人が集まると係員が「離れてください」と注意していた。

 一方、上海ディズニーランドは6日、11日から営業を再開するとホームーページで表明した。新型コロナ蔓延(まんえん)を受けて1月25日から営業を休止していた。再開に当たっては事前予約制や入場制限をとるなど各種の感染対策を行う。



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