北海道釧路市で4月、生後11カ月の河口楓ちゃんが浴槽に沈められ死亡した事件で、殺人の疑いで送検された母親の河口美穂容疑者(33)の刑事責任能力を調べるため、釧路地検が8日から鑑定留置することが捜査関係者への取材で分かった。
河口容疑者は4月23日午前7時半ごろから午後5時ごろまでの間、自宅浴槽で楓ちゃんを湯に沈めて殺そうとしたとして、殺人未遂の疑いで道警に逮捕された。楓ちゃんは市内の病院に搬送されたが間もなく死亡し、道警は容疑を殺人に切り替えて調べていた。
釧路市によると、容疑者は楓ちゃんを産んだ直後から同市の子育て支援制度を利用し「子育てのやり方が分からない」などと相談していた。虐待などの様子はなかったが、児童相談所が容疑者の体調の問題で昨年末から断続的に楓ちゃんを保護していたという。