ポーランドの保守政党「法と正義(PiS)」など与党2党は6日、10日の大統領選の延期に合意したと明らかにした。世論調査ではPiS出身の現職が優勢で、同党は新型コロナウイルス流行下で実施を最後まで探った。だが、投票時の感染懸念は根強く、国内は混乱。期日直前でも投票準備が進まないお粗末ぶりを露呈し、延期を迫られた。
PiSは愛国主義を掲げ、報道統制など強権的な政治で知られる。現職ドゥダ大統領の動きが連日報じられる一方、流行に伴い導入された外出制限で野党が選挙活動を行えないことも問題になっていた。下院議長が近く新たな選挙期日を発表する。6~7月の可能性が取り沙汰されている。
(共同)