ホンダ、4月の中国販売10%減 生産・販売の正常化で回復進む





中国のホンダの販売店

 【北京=三塚聖平】ホンダが8日発表した中国市場における4月の新車販売台数は、前年同月比10%減の11万3430台だった。前月は新型コロナウイルス蔓延(まんえん)の影響で50・8%減と大幅な落ち込みが続いていたが、工場や販売店が通常時の態勢に戻ったことにより下落率が縮小した。

 ホンダは、2月に過去最大となる85・1%減の落ち込みを記録していた。4月末までに、新型コロナの震源地となった湖北省武漢市の四輪車工場が通常時の生産体制に戻ったほか、販売店も中国全土で通常時の態勢に戻った。

 他の日系大手では、マツダの4月の新車販売が1・0%増の1万7091台で、昨年12月以来4カ月ぶりにプラスに転じている。

 中国政府は経済活動の再開を進める構えを強調し、自動車販売も最悪期を脱したとみられる。ただ、各国での感染拡大による世界経済の悪化懸念で中国経済の先行きに警戒感が広がっており、自動車市場の本格的な回復にも不透明さが残っている。



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