中国海警局の船が沖縄県・尖閣諸島周辺の日本領海に侵入し日本漁船を追尾した問題に関し、中国外務省の趙立堅副報道局長は11日の定例記者会見で、日本漁船が「中国の領海内で違法な操業をした」と批判した。
海警局の船は8日に一時日本領海に侵入し、うち2隻が操業中の日本漁船1隻に接近して追尾。9~10日にも2隻が領海侵入した。11日も日本領海外側の接続水域で4隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認した。
趙氏は「釣魚島(尖閣諸島の中国名)は中国固有の領土だ」と強調し、日本側に外交ルートを通じ主権侵害をやめるよう申し入れたと説明した。
尖閣周辺で中国当局の船が確認されるのは28日連続。第11管区海上保安本部(那覇)によると、11日に確認した4隻のうち1隻は機関砲のようなものを搭載。領海に近づかないよう巡視船が警告した。(共同)