児相で小6門前払い 神戸が夜間・休日に専門職配置へ


 神戸市の「こども家庭センター」(児童相談所)の当直職員が2月、深夜に助けを求めた小学6年の女児を門前払いした問題で、同市は13日、報告書を取りまとめ、概要を公表した。夜間・休日の窓口業務は委託先のNPO法人の職員が1人で対応し、市のサポート態勢が不十分だった上、マニュアルも整備されていなかったことが指摘された。

 市は今月末で、現在の委託先との契約を終了。新たな事業者を選定するとともに、6月をめどに社会福祉士や児童福祉司ら複数の福祉専門職を夜間・休日にも配置するとしている。

 報告書は、有識者らによる検討会議の議論を踏まえ策定。それによると、同センターでは小6女児の問題だけでなく、深夜に訪れた高校生を追い返して公園で一夜を明かさせていたほか、電話対応でも不適切な事案が複数あったことが確認された。

 市の担当者は「より専門性の高い職員に対応してもらい、子供の福祉と権利を守る態勢の強化を図っていきたい」と話している。



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