キャッシュレス決済 入金“時間差”で飲食店など苦境 新型コロナ LINEペイは即時入金の手数料ゼロ





消費税増税を前に、キャッシュレスでの支払いにポイントが還元されるチラシが貼られた鮮魚店=昨年9月30日、東京都台東区(川口良介撮影)
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 新型コロナウイルスの感染拡大で飲食店などの経営が悪化する中、政府が普及を後押しするキャッシュレス決済を導入した店が、手元資金の不足に苦しんでいる。売上金が振り込まれるまでに1カ月程度の時間がかかることが多く、一時的な「キャッシュ不足」に陥るからだ。大手決済事業者からは振り込みの前倒しにかかる手数料を無料化し、加盟店を支援する動きも出ている。(岡本祐大)

入金まで1カ月半 

 「自転車操業になり、現金がないと苦しい」

 こう打ち明けるのは、東京都港区で居酒屋を経営する男性だ。店では、昨年10月の消費増税にあわせ複数のキャッシュレス決済サービスを導入。しかし、入金まで約1カ月半かかるサービスもあり困っているという。

 男性は「4月の売上高は昨年から半減し、政府の給付金も申請した。これからは、もっと苦しくなるだろう」とため息をついた。

 「日銭を稼ぐのに困っている」。神戸市内でバーを経営する男性もこう話す。自治体の時短営業要請に応じ、売り上げが減少。入居するビルの大家に家賃減免を依頼した。

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