外出自粛や休校、在宅勤務が長引いていることで心配されるのが運動不足。この際だからと、ジョギングなどフィットネスを始めたいと考える人も多いようだ。習慣になれば、新型コロナウイルスの感染拡大が収束したあとも関連商品・サービスの需要が伸びる可能性もある。関係業界は効果を実感してもらおうと、オンラインでアドバイスを送っている。(粂博之)
市場調査会社のクロス・マーケティング(東京)が首都圏に住む20~60代の男女千人を対象に実施したアンケート(複数回答)によると、「外出制限によりマイナスになったこと」でトップになったのは「運動不足」(49・8%)。「今後やってみたい家での過ごし方」では「筋トレやストレッチ」(21・5%)が最も多かった。
最も手軽に始められる運動の1つがジョギングだ。ただ、磁気治療器のピップ(大阪市)は、在宅勤務などを機に走るようになった「かけ出しランナー」に、慣れていないと膝やふくらはぎを痛める可能性がある、と注意を促す。
同社スポーツケア用品ブランド「プロ・フィッツ」のYouTube(ユーチューブ)チャンネルで、足を痛めないためのテーピングの仕方などを動画で解説。サポーター、下半身の筋肉のブレを予防するというタイツなど関連商品も紹介しており、同社は「ぜひランニング前に見てほしい」。
3密(密閉、密集、密接)空間になってしまうジムは営業を停止。運営会社は、オンラインによる在宅トレーニングの指導にシフトしている。
「在宅太りの救世主はバランスボール」とアピールするのは、会員制フィットネスクラブを運営する東急スポーツオアシス(東京)。スマートフォンなど向けのアプリ(月額使用料1950円)で、バランスボールを使ったトレーニングを指導するライブ配信を7日に始めた。