横断歩道の死亡事故増加 コロナ影響の交通量減で重大違反誘発か

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 今年1月から4月に全国で発生した交通死亡事故のうち、横断歩道を横断中の歩行者らが死亡した事故が前年同期比23件増の94件と急増したことが15日、警察庁のまとめで分かった。新型コロナウイルスの影響で交通量が減少する中、4月の交通事故は2万805件で月間統計がある平成元年以降で最少となったが、車の速度超過や信号無視など危険な違反が誘発されているとの分析もある。休校中の子供が巻き込まれる死亡事故も起き、学校再開後の通学路の安全も懸念される中で、国や警察は注意を呼びかけている。

 警察庁によると、1~4月に全国で起きた事故は10万3534件で、前年同期比2万4220件減少した。また、死者が961人(同比41人減)、負傷者が12万3691人(同比3万753人減)で、ともに減少したが、横断歩道を横断中の死亡事故は94件(同比23件増)と急増した。

 警察関係者は「交通量が減ったことで逆にスピード違反や信号無視が増えている可能性がある」と分析。違反が絡んだ死亡事故の件数も819件で前年同期比36件減少したが、信号無視は36件、最高速度が46件、歩行者妨害等が69件で、各8件ずつ増加した。

 一方、4月までに交通事故で死亡した全国の小・中・高校生は19人で同比2人増えた。例年は、入学や進学の時期となる4月、春の交通安全運動などにあわせ学校やイベントで啓発や教育が行われるが、今年は新型コロナの影響で実施できないケースも多く、小学校の新1年生の登下校などの安全が懸念される。緊急事態宣言が解除された39県で学校再開の動きも広がっており、文部科学省や警察庁は全国の教育委員会と警察に登下校時の安全確保を要請する方針だ。

 東京都内でも外出自粛の要請後、交通量が減少。23区の4月中の一般道路の渋滞距離(1時間平均)は36・8キロでほぼ半減した。ただ、4月までの中学生以下の死亡事故は同比2件増の3件で増加傾向だ。5月7日には、江戸川区で中学1年の根井陽多さん(12)がワゴン車にひき逃げされ死亡したが、車は法定速度を超えて交差点に侵入した疑いがあり、青信号の横断歩道を渡っていたとみられる根井さんは約40メートルもはね飛ばされていた。

 警視庁幹部は「交通量が減り、平日の昼間に子供が歩いているなど状況が変わっている。変化を十分に認識して運転をしてほしい」と呼びかけている。

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