WHO年次総会開幕 新型コロナ後初 検証など協調不透明

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WHO年次総会が開幕した(ロイター)

WHO年次総会が開幕した(ロイター)

 【ロンドン=板東和正】世界保健機関(WHO、本部・ジュネーブ)の年次総会が18日、テレビ会議方式で開幕した。19日までの日程。新型コロナウイルスの感染拡大後初めての総会で、「中国寄り」と批判されるWHOの対応の検証や感染封じ込め策などの議論が焦点となるが、発生源などをめぐり米国と中国が激しく対立する中、各国が一致した姿勢を示せるかは不透明だ。

 総会には194加盟国の代表が参加し、新型コロナの感染対策やワクチン開発などについて意見を交換する見通し。初動対応の遅れが問題視されたWHOの評価とともに、中国が反対する台湾の総会へのオブザーバー参加についても協議されるとみられている。

 WHOの評価をめぐっては、欧州連合(EU)や日本が独立した検証を提起する方針。米国やオーストラリアなどとも連携して検証の実現を働きかける見通しだ。トランプ米大統領はWHOの姿勢が「中国寄りだ」としてWHOへの資金の拠出停止を表明した。

 一方、日米などは台湾がオブザーバーとして総会に参加できるよう求めている。総会では台湾の参加をめぐり投票が行われる可能性があり、その場合、参加には加盟国の過半数の支持が必要という。

 WHOは台湾参加の可否について「加盟国が決めることで、事務局に決定する権限はない」との見解を示している。台湾は中国の反対のため2017年以降、総会へのオブザーバー参加も認められていない。

 WHO総会 世界保健機関(WHO)の最高意思決定機関で、全加盟国194カ国の代表によって構成。毎年5月に開催され、保健医療に関する重要政策を決定する。3分の2の賛成により条約や協定を制定し、WHOトップの事務局長や、総会の執行機関となる執行理事会の理事(3年任期)の選出も行われる。非加盟の台湾は2009年~16年の総会にオブザーバー参加したが、対中強硬姿勢を打ち出す民進党政権に移行後、中国の反対で参加できなくなった。

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