【モーストリー・クラシック】7月号 「ショパンとベートーベン」特集






 “ピアノの詩人”と呼ばれるショパンはピアノの音色やタッチにこだわった。ショパンより40歳上のベートーベンの時代は、まだピアノの技術が革新していく過程にあった。月刊音楽情報誌「モーストリー・クラシック」7月号は「ピアノ音楽の巨峰 ショパンとベートーベン」を特集、20日に発売される。

 ショパンは1810年、ポーランドで生まれた。子供のときから音楽の才能を示し、ワルシャワ音楽院を首席で卒業。31年、パリに向かう。ドイツの作曲家、シューマンは「諸君、脱帽したまえ、天才だ」と絶賛。パリでのデビュー演奏会ですぐさま名前が広がった。

 ショパンの時代、祖国ポーランドはロシアの支配下にあり、パリには多くの亡命ポーランド人がいた。愛国者ショパンはポーランドの民族舞踊に基づく「ポロネーズ」や「マズルカ」を作り続けた。ショパンは二度と祖国の土を踏むことなく、39歳で亡くなった。マドレーヌ寺院で行われた葬儀には約3000人が参列したという。



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