【一筆多論】ロシア屋の喫煙所復活論 遠藤良介

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新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため閉鎖された喫煙所=高松市

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため閉鎖された喫煙所=高松市

 筆者はロシアを中心とする国際報道の担当が長い。2006年から18年までの11年8カ月はモスクワに駐在していた。郷に入っては何とやらで、酒とたばこはすっかり生活の一部と化してしまった。

 ロシア人を飲み倒したこともあれば、飲み倒されたこともある。近年はロシア人の酒量も減少傾向にあるが、それでもウオッカは格好のコミュニケーション・ツールだ。たばこの方は執筆作業にも役立つ。行き詰まったとき、一服つけて思考を整理し、頭を覚醒させることが打開につながる。

 そんな私が切実に願うのは、新型コロナウイルスの問題が収束した折には、飲み屋の営業や喫煙所を速やかに元に戻してほしいということである。

 日本の喫煙者には今春、二重の打撃があった。

 まず、4月に改正健康増進法が全面施行され、基準に適合した喫煙専用室を除いて屋内は原則禁煙とされた。海外では屋内が禁煙でも外でたばこを吸える国が多い。日本では条例による路上喫煙禁止が各地で先行したため、本当に吸える場所が減った。

 追い打ちをかけたのがコロナである。喫煙所には人が密集しやすいという理由で、屋外も含めて喫煙所はどんどん閉鎖された。

 私は喫煙を広めたいとは思っていないし、分煙を徹底することやマナーを守ることは必須だと思っている。だからこそ関係者には寛大な心で喫煙所をきちんと再開させてほしい。喫煙所が減りすぎれば、ルールが守られなくなる恐れがある。東京五輪・パラリンピックで訪日する外国人には多くの喫煙者がいることも忘れるべきではない。

 たばこの「害」が声高に叫ばれて久しい。しかし、喫煙は人の精神に影響を与える行為であり、たばこをやめるのは非喫煙者が思うほど簡単でない。モスクワで通院・服薬して禁煙を試みたことがあるが、深刻な鬱状態になっていると周囲から指摘され、断念した。

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