所得税と法人税計約2億1200万円を脱税したとして、東京国税局が所得税法違反などの罪で志賀公斗(きみと)税理士(38)=東京都府中市=と、志賀氏が実質経営する都内のコンサルティング会社2社を東京地検に告発したことが21日、関係者への取材で分かった。志賀氏は取材に「修正申告を行い、納税もほぼ済ませた。税理士登録抹消届出書を提出し、税理士を廃業した」と文書で回答した。
関係者によると、志賀氏は投資家を対象に、不動産購入時に支払った消費税の還付を受けられるノウハウを提供し、多額の報酬を得ていた。
平成29年12月までの約3年間、実質経営する「志賀財務コンサルティング」(中央区)と「SKコンサルティング」(渋谷区)宛ての架空経費を計上して自身の所得を少なく装った上、両社の売り上げの一部を申告せず、計約8億2700万円を隠した疑いがある。