丸紅中国法人の鈴木貴元・経済調査総監 中国・全人代、無理な「V字回復」は演出せず

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丸紅中国法人の鈴木貴元・経済調査総監(三塚聖平撮影)

丸紅中国法人の鈴木貴元・経済調査総監(三塚聖平撮影)

 中国で22日に開幕した全国人民代表大会(全人代)での李克強首相の政府活動報告は非常に短く、先が分からない中で未来についての言及が少ない現実的な内容だった。2020年の国内総生産(GDP)成長率目標の表明が見送られたが、新型コロナウイルスの影響が残る不透明な環境下で数字が先行することに慎重になったのではないか。

 目標が設定されれば過去に見られたようなインフラや不動産などの投資過熱をもたらし、本来は事業継続が困難な「ゾンビ企業」の延命といった問題につながるからだ。

 ただ、同日公表された予算案を読み解けば、20年のGDP成長率は2%程度を見込んでいることが分かる。財政面などで無理をした「V字回復」の演出はしない考えとみられる。08年のリーマン・ショック直後に「4兆元景気対策」を行ったが、その後に潜在成長率の低下が起こり、同じことを繰り返すつもりはないのだろう。

 また、李首相は米国との摩擦について全く触れなかった。新型コロナへの「勝利宣言」を行わなかったことからも、トーンを抑えて米国を過度に刺激することを避けた可能性はある。(聞き手 三塚聖平)

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