【赤の広場で】深刻なごみ問題に光明

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モスクワの赤の広場に落ちていた使用済みマスク=7日(AP)

モスクワの赤の広場に落ちていた使用済みマスク=7日(AP)

 モスクワに住んで1年半がたつが、まだ慣れないのがごみの捨て方だ。日本では当たり前の分別回収が行われておらず、記者も抵抗感を覚えつつ、あらゆるごみを一緒くたに捨てている。ごみの大半は埋め立て処分され、全国の埋め立て場の総面積はスイス(約400万ヘクタール)を超えるという。世界最大の国土を持つがゆえの荒っぽさだろう。

 しかし、当然のことながら国土は無限ではなく、輸送できる範囲にも限りがある。モスクワなど大都市近郊の埋め立て場は既に満杯状態だ。新しい埋め立て場の建設も周辺住民の反発で進まず、郊外には不法投棄の山がある。このままではロシアがごみであふれそうな状況だ。

 そうした中、明るいニュースを目にした。露政府系金融機関「開発対外経済銀行(VEB)」や国営企業が協力し、可燃ごみを焼却して発電するプラントを全国25カ所に建設するという。VEBは、埋め立てられるごみの量を現在の25~30%にまで減らせる可能性があるとしている。

 ただ、こうした目標の達成には、ごみを分別する習慣が国民に根付くことが不可欠となる。ごみの低減を目指す露政府の方針のもと、モスクワでも今後、本格的な分別回収が始まる見通しだ。そのときには、「ごみ分別先進国」出身者として、範を示したい。(小野田雄一)

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