顧客の預金口座から引き出した現金を着服したとして、栃木県警捜査2課と宇都宮中央署は28日、業務上横領の疑いで、元東邦銀行宇都宮支店行員の古張(こばり)卓未容疑者(29)=埼玉県草加市瀬崎=を逮捕した。古張容疑者は「ギャンブルや借金返済に充てていた」と話しているという。
逮捕容疑は昨年5月22日、宇都宮市の80代男性の普通預金口座から払い戻しを依頼された現金300万円を着服したとしている。
同課によると、古張容疑者はほかにも昨年2~6月、顧客4人と3法人から計約2500万円を着服したとみられるという。
昨年7月、顧客から同銀行に「預けた通帳が戻ってこない」と相談があり発覚、翌8月に同銀行は古張容疑者を懲戒免職処分とした。その後同銀行から告訴を受けた県警が捜査を進めていた。