渡辺いっけい「役者ができること模索」 初主演映画の公開延期

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オンライン会議システムで取材に答える俳優の渡辺いっけい氏

オンライン会議システムで取材に答える俳優の渡辺いっけい氏
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 俳優の渡辺いっけい(57)は、自宅で考え続けている。今、役者の自分にできることは何かないのか。新型コロナウイルスの感染拡大で舞台の上演と映画の公開が相次ぎ中止、延期になった。ドラマなどに欠かすことのできない名バイプレーヤーが、ステイホーム中の心境をオンライン会議システムで語った。(聞き手 石井健)

 <4月の公開が6月19日に延期になった映画「いつくしみふかき」(大山晃一郎監督)では、金のために家族を捨て、他人を裏切り続ける男をシリアスに演じている。初の主演映画だ。取材時は、具体的な公開のめどはたっていなかった>

 演じたことのない役でした。テレビドラマで常に「分かる芝居」を心がけてきたから、今までなら「これは、理解できないから台本を考え直してくれないか」って言っていたでしょうね。でも、監督の大山くんは、そうではないものを求めていた。自分もチャレンジとして引き受けたので、撮影現場で話し合いながら演じました。出来上がったものを見たら、すごく新鮮だった。この人物は、不可解さこそが魅力です。

 監督をはじめ若い出演者らが、何らかの形でちゃんと報われてほしい。僕は演じ切って満足しているけど、彼らはこの映画で“爪痕”を残さないといけない。公開して、反応を確かめたいだろうと思うんです。

 3月に舞台「カノン」(作・野田秀樹、演出・野上絹代)が中止になったことも堪えられない。1カ月しっかり稽古して、開幕直前に中止になったんです。僕以外の人たちはオーディションで選ばれて、若いやつらもいっぱいいた。今も気持ちを消化できない。

 もう、あんな思いはしたくない。すでに来年の仕事の話がきていますが、今は考えられない。気持ちがね、動かないんですよ。役者は皆、モヤモヤしたものを抱えながら自宅で待機しているのではないでしょうか。

 音楽の方は、例えばシンガー・ソングライターの星野源くんのように動画で大勢の人を励ますことができるじゃないですか。僕は、自分で芝居を書くわけじゃないし…。

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