林遣都初の一人三役 フジがソーシャルディスタンスドラマ制作





一卵性三つ子を演じる林遣都(C)フジテレビ

 俳優の林遣都(29)が初の一人三役に挑戦するソーシャルディスタンスドラマ「世界は3で出来ている」が6月11日午後11時から放送される。

 フジテレビによる新しい生活様式ドラマが誕生する。林は今回唯一の出演者で、一卵性三つ子役を演じる。脚本は、今年3月まで放送されたNHK連続テレビ小説「スカーレット」などで知られる水橋文美江さん、監督は、新春に「フジテレビ開局60周年特別企画 教場」が好評だった中江功さんが担当。実生活で夫妻の両名が新ドラマに挑む。

 アフターコロナ、ウィズコロナ…緊急事態宣言が解除されてもまだまだもとの生活には戻らない。そこで、限られた制約をあえて楽しもうと生まれた企画だ。

 どこにでもいそうな若者3人の今を切り取ったリアルな物語。ただし、密な撮影が無理なので三つ子とした。解除後に再会した若者3人の姿を通じ、ほんの一瞬でも生きることの楽しさ、おもしろさ、光を感じる内容になっている。

 ちなみに、同作品はいわゆるリモートドラマではなく、リモートによる打合せ、密を避けての安心、安全な撮影を徹底した、いわばソーシャルディスタンスドラマなのである。

 映画「バッテリー」(2007年)でデビューし、「火花」(17年、Netflix)や冒頭の両作品出演でも知られる林が演じるのは、商事会社勤務・望月勇人(ゆうと)、会計士・望月泰斗(たいと)、茨城在住の農園経営・望月三雄(みつお)。

 プロデュースも兼ねる同局の中江監督は「予期せぬ状況下においても知恵と工夫を凝らし、さまざまなリモートによるドラマが生み出されてきた。それらに取り組まれた方々の志に感銘を受けたのが始まり。“今だから”というよりは“これから”を念頭に解除後の“新しい生活様式”“ソーシャルディスタンス”を守った上で、どうすれば脚本に描かれた世界を撮影できるかを考えた」と前置きし、「ジェームズ・キャメロンのように ウィルス対策が功を奏したニュージーランドで撮影するか、トム・クルーズのようにISS(国際宇宙ステーション)で撮影するか、林さんに3役やっていただくか…の3択で林さん3役を選びました」とユーモアをまじえて話す。

 「彼以外に考えられないので、断られたらこの企画はなかったことにしようと思っていました」とも。「ソーシャルディスタンスドラマと勝手に名付けたが、 お休み前のひととき、林遣都劇場をどうぞまったりとお楽しみください」としめくくった。

(産経デジタル)



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