2024年9月9日、東京・文京区の傳通院で営まれた演歌歌手、故・橋幸夫さんの通夜は、多くの著名人が参列し厳粛な雰囲気の中で執り行われました。しかし、その最中に人気グループEXILEのATSUSHIさんにそっくりな男性が出現し、現場の報道陣が一時混乱。後にその男性がものまね芸人のRYO氏であることが判明し、SNS上ではその行動に対して厳しい批判が巻き起こっています。
演歌歌手、故・橋幸夫氏の生前の写真
著名人参列の中での予期せぬ出来事
橋幸夫さんの通夜には、「御三家」として共に時代を築いた舟木一夫さんや、元内閣総理大臣の鳩山由紀夫氏など、各界から多くの著名人が故人を悼むために訪れました。そのような中、金髪にサングラスというEXILE ATSUSHIさんを彷彿とさせる出で立ちの男性が現れ、メディア関係者の間で「ATSUSHI本人が弔問に訪れたのか」との誤解が生じました。
関係者はこの男性をEXILE ATSUSHIさん本人と認識したまま、報道陣が待ち構える囲み取材の会場へと案内。しかし、この男性はATSUSHIさん公認のものまね芸人であるRYO氏でした。RYO氏はバラエティー番組「人生のパイセンTV」(フジテレビ系)など、多くのテレビ番組に出演経験があり、そのものまねのクオリティは広く知られています。囲み取材が始まると、RYO氏は自身が「本人ではない」ことを説明しましたが、現場の報道陣からは動揺と混乱の声が上がりました。この予期せぬ事態は、厳かなはずの葬儀の場に波紋を広げました。
謝罪と「不謹慎」な行動への厳しい視線
RYO氏はその後、自身のSNSを通じて「傳通院にて橋幸夫さんのお通夜報道陣関係者の皆様に勘違いをさせてしまい大変申し訳ございませんでした」「僕はEXILE ATSUSHIさんではなくEXILE ATSUSHIそっくりのRYOです。失礼致しました。橋幸夫さんのご冥福をお祈り致します」と一連の騒動について謝罪の意を表明しました。
しかし、RYO氏のSNS投稿には、報道陣のフラッシュを浴びながら片手をポケットに突っ込んで式場へ入る姿や、囲み取材を受けている様子、「橋幸夫葬儀式場」と書かれた看板の前で記念撮影をする写真や動画も含まれており、これらの投稿は「謝罪の言葉と行動が一致しない」「不謹慎極まりない」として、一般ユーザーからの猛烈な批判を浴びることとなりました。
SNS上では、「故人、親族、ATSUSHIさん関係者に対して本当に失礼極まりない」「橋幸夫さんとATSUSHIさんに対する侮辱に他ならない」「弔問の姿勢にも疑問が残る」「動画を回すとか単なる売名行為」といった厳しい意見が相次ぎ、RYO氏の行動は「葬儀におけるマナー違反」として社会的な非難の的となっています。この一連の出来事は、公の場における著名人やそのそっくりさんの行動が、いかに世間の厳しい目にさらされるかを示す事例となりました。