【ワシントン=黒瀬悦成】米政治専門紙ポリティコ(電子版)は29日、ドイツのメルケル首相がトランプ大統領による6月の先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)への出席要請を辞退したと伝えた。
独政府の報道官が同紙に語ったところでは、メルケル氏はトランプ氏の招待に「謝意を示している」としつつ、「現在の(新型コロナウイルスの)感染状況では、ワシントンに渡航してサミットに参加することに同意できない」とした。
報道官は「引き続き感染の状況を見守る」とも述べ、方針を変更する可能性にも含みを持たせた。
トランプ氏は今月20日、各国首脳が直接会ってサミットを行うことは「(世界が)正常化しつつあることを示す重要な象徴となる」と訴えていた。