歌手の庄野真代さんクラウドファンディング 文化発信の場、守る道

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ライブハウスの再生にむけ活動を続けるシンガーソングライターの庄野真代さん=30日、東京都世田谷区

ライブハウスの再生にむけ活動を続けるシンガーソングライターの庄野真代さん=30日、東京都世田谷区
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 新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が解除されたことを受け、全国各地で経済活動が段階的に再開している。ただ、いわゆる「3密」の環境になりやすい小劇場やライブハウスをめぐっては依然、厳しい状況だ。「飛んでイスタンブール」「モンテカルロで乾杯」のヒット曲で知られるシンガー・ソングライターの庄野真代さん(65)は“アフターコロナ”の社会も見据え、インターネットを活用した無観客ライブの配信、クラウドファンディングの立ち上げを通じて文化発信の場を守る道を模索している。(石井那納子)

 個性的で多様な文化の発信地となってきた東京・下北沢。楽器を担いだ若者が行きかう駅前も、ライブハウスや小劇場が営業を自粛しているため、普段のにぎわいは影をひそめる。

 「これほど長い期間お客さんを入れず、ライブが行われずにいるのは初めてのこと」

 カフェ兼ライブハウス「Com.Cafe音倉(おとくら)」のオーナーでもある庄野さんは、ため息混じりに話す。

 着席での最大収容人数は約70人。グランドピアノが常設されていることから、ロックからジャズまで幅広いジャンルの音楽、演劇や落語、絵画の個展など多彩な文化を発信してきた。

 当初は新型コロナウイルス感染拡大の報道にもゆったりと構えていたが、2月の終わりごろから影響が出るようになった。

 密集、密接、密閉の「3密」になりやすいライブハウスに向けられる目は厳しく、「3月に入ってからは公演の延期、中止が増え、4月からはゼロに。家賃や人件費のことを考えると、廃業せざるを得ないのではないかと悩みました」と振り返る。

 シンガーソングライターとしての経験から、「アーティストにとって活動する場所があるということは、生きがい、やりがいに通じる」と考える。同業者が廃業を決めた話を聞き、「いつか穏やかな時間が戻ったときにどうするんだろうと胸が痛くなりました。アーティストは発信場所を失い、観客は新しい文化に触れる機会を失うことになる。私たちのコミュニティーにとって大きな損失になります」。現状を嘆くのではなく、新しい事業展開をしていく覚悟が定まった。

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