44年続いた時代劇漫画「浮浪雲(はぐれぐも)」などを手掛けた漫画家のジョージ秋山さん(じょーじ・あきやま、本名・秋山勇二=あきやま・ゆうじ)さんが5月12日、死去した。77歳だった。葬儀・告別式は近親者で行った。
昭和18年、東京生まれ。41年、「ガイコツくん」でデビュー。人間の善悪を問いかける作風で話題となった「銭ゲバ」「アシュラ」など、日本漫画史に残る多くの作品を手掛けた。
48年には江戸の人々の喜怒哀楽を描いた代表作「浮浪雲」の連載を漫画誌「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で開始。平成29年の最終回まで、44年にわたる長期連載となった。遊び人でありながら剣の達人でもある主人公・浮浪雲が人気を博し、渡哲也さんやビートたけしさん主演でドラマ化もされた。
小学館によると、秋山さんは次回作を構想中だったという。ビッグコミックオリジナル編集部は「長年にわたり、日本の漫画界を牽引(けんいん)してこられたジョージ秋山先生の生前の多大な功績に敬意と感謝を表し、謹んでご冥福をお祈り申し上げます」とコメントした。