改正道交法が成立 あおり運転厳罰化、高齢運転者対策





常磐自動車道で起きたあおり運転殴打事件の実況見分=2019年8月31日、守谷市(桐山弘太撮影、一部画像処理しています)

 あおり運転の厳罰化や、一定の違反歴がある75歳以上への実車試験導入を盛り込んだ改正道交法が2日、衆院本会議で可決、成立した。あおり運転は今月末ごろ、高齢運転者対策は令和4年6月までに施行される。

 改正道交法は、あおり運転を「妨害運転」と規定。違反1回で即免許取り消しになる。他の車両の通行を妨げる目的の車間距離不保持やクラクション、幅寄せ、急ブレーキなどを違反行為と明示した。罰則は「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」。「著しい危険」を生じさせた場合は「5年以下の懲役または100万円以下の罰金」と罰則が重くなる。

 高齢運転者対策は、一定の交通違反歴がある75歳以上に免許更新時に運転技能検査(実車試験)を義務付ける。自動ブレーキなど先進安全機能を備えた「安全運転サポート車(サポカー)」に限って運転できる限定免許も創設される。



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