パリ名物のカフェ復活 2カ月半ぶり

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再開したカフェで、レジを打つマスク姿のギャルソン。カウンターには消毒用アルコールのボトルが並ぶ=2日、パリ(三井美奈撮影)

再開したカフェで、レジを打つマスク姿のギャルソン。カウンターには消毒用アルコールのボトルが並ぶ=2日、パリ(三井美奈撮影)

 【パリ=三井美奈】フランスで2日、新型コロナウイルス流行が小康状態になったのを受け、禁止されていた飲食店の営業が再開された。パリの名物だったカフェが、2カ月半ぶりに復活した。感染拡大再開への警戒から、首都圏の飲食店営業は当面、テラス席だけ。テーブル間隔を1メートル以上あけ、店員はマスクを着用するなど予防策を義務付けられる。

 パリ市役所近くのカフェ「マロニエ」では午前7時、テラスに80席が並べられ、店員がテーブルを消毒液で丹念にぬぐった。

 経営者のアレクシス・モトレさん(32)は「ようやく店を開けられ、ほっとした。座席は通常の半分以下。マスクや消毒液購入で800ユーロ(約9万6千円)かかった。早くにぎわいが戻るといい」と話した。近所に住む弁護士、バンサン・パセアさん(40)は「カフェで朝食をとり、新鮮な空気を吸いながら仕事するのが習慣だった。いつもの席に戻って来られてうれしい。友人との再会も楽しみ」と笑みを見せた。

 テレワークをしている人が多いためか、2日朝はどこも客足がまばら。シャンゼリゼ通りのカフェは、半分近くが閉まったままだ。営業支援のため、パリ市は9月まで一部地域で、飲食店が歩道に座席を広げることを例外措置として認めている。イダルゴ市長は地元紙で「コーヒーとクロワッサンが香るカフェは、市民生活に欠かせない場所」と訴えた。

 首都圏外では2日、室内レストランも営業を再開した。仏中部リヨン近郊の老舗「ポール・ボキューズ」は夜の予約がいっぱいになった。バンサン・ルルー支配人(50)は「座席の間隔をとるため、座席は通常より2割減。従業員の3割は休業扱いだ。客足が戻ってきたら、通常に戻したい」と話した。パリで室内店の再開は、6月22日以降になる。

 2日には、仏本土で移動が自由化された。学校も徐々に再開し、日常への復帰が進んでいる。観光地ではベルサイユ宮殿が6月6日、ルーブル美術館が7月6日に再開する。

 仏政府の1日の発表によると、5月31日と比べて感染者は338人、死者は31人増えた。感染死者の合計は2万8千人を超える。

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