マツダ、5月の中国販売3割増 ホンダはマイナス幅縮める


 【北京=三塚聖平】マツダが3日発表した中国市場における5月の新車販売台数は、前年同月比31・6%増の2万2886台だった。5月上旬の客足が好調で、2カ月連続となるプラスを維持した。

 一方、ホンダが同日発表した5月の新車販売台数は1・7%減の13万4230台だった。主力の「シビック」の販売が2万台を超えた。1~5月累計の販売台数は前年同期比21・3%減だった。今年後半には前年並みの販売量に戻すことを狙う。

 ホンダは、新型コロナウイルス流行の直撃を受け、2月に過去最大となる前年同月比85・1%減の落ち込みを記録した。新型コロナの感染源となった湖北省武漢市の四輪車工場が長期間の稼働停止を余儀なくされるなど、他の日系メーカーと比べて苦戦が続いていた。生産・販売態勢の復旧や中国自動車市場の回復を受けて減少幅を縮めている。

 中国の自動車市場は、政府の市場刺激策により回復の兆しが出ている。中国自動車工業協会によると4月の新車販売台数は22カ月ぶりに前年実績を上回っている。ただ、各国での感染拡大による世界経済の悪化懸念で、このまま順調な回復が続くか先行きへの警戒感もある。



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