10兆円予備費、5兆円分は使途を事前確定 与野党が合意

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会談に臨む立憲民主党・安住淳国対委員長(左)と自民党・森山裕国対委員長=5日午前、国会内(春名中撮影)

会談に臨む立憲民主党・安住淳国対委員長(左)と自民党・森山裕国対委員長=5日午前、国会内(春名中撮影)

 自民党の森山裕、立憲民主党の安住淳両国対委員長は5日、国会内で会談し、令和2年度第2次補正予算案の10兆円に上る巨額予備費のうち、5兆円分の使途を政府が事前に確定させることで合意した。5日中に持ち回り閣議で使途を決定した上、来週の予算案審議冒頭で麻生太郎財務相が行う財政演説に盛り込む。不測の事態に備える目的で確保する予備費の使途を、政府があらかじめ明示するのは異例だ。

 これに先立ち立民など野党4党の国対委員長は会談し、5兆円分の使途明示を受け入れる方針を確認した。

 野党は10兆円の予備費がかつてなく巨額だとして、予算の使途に関する国会の監視の目が届かなくなると反発。政府が事前に可能な限り使途を明らかにするよう求めていた。

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