麻生太郎財務相は5日の記者会見で、前日の国会答弁で日本の新型コロナウイルスによる死者が欧米諸国と比べ少ないことを「国民の民度のレベルが違う」と発言したことで野党などから批判が出たことを問われ、「みんな我慢したんじゃないのか。罰金もないのに。違反でもないのに。それはもっと誇ってしかるべきだと思う」と強調した。
新型コロナの感染拡大に対して、海外がロックダウン(都市封鎖)などの厳しい防止策を実施したのに比べ、日本は外出自粛や休業要請を柱とする比較的穏やかな対応にとどめた。
麻生氏は「ほかの国は強制力をもってしてもできていない。暴動が起きたり、外に出たりしている」と指摘。その上で「日本人として“お願いモード”だけでこれだけできたのは、もっと誇りに思っていいのではないか。そういう話を基本的にしている」と説明した。