米中西部ミネソタ州ミネアポリス近郊で起きた白人警官による黒人男性暴行死事件を受け、12日連続となる抗議デモが6日、全米各地で行われた。米メディアによると、首都ワシントンでは事件発生以来で最大規模のデモに発展し、大勢がホワイトハウス周辺などを行進、人種差別への憤りと解消を訴えた。
米紙ワシントン・ポスト電子版によると、首都でのデモ参加者は1万人以上。デモは東部ニューヨーク、フィラデルフィア、中西部シカゴ、西部ロサンゼルスなどで行われた。各地で平和的に実施されたもようだが、当局は混乱に備えて34州と首都ワシントンで計約4万3千人の州兵を動員し厳戒態勢を敷いた。
デモ参加者の多くは新型コロナウイルス感染への警戒からマスクを着用したが、ホワイトハウス近くなどでは互いの距離を保つことが難しいほどの人混みとなった。