タクシー事業などを展開する「ロイヤルリムジングループ」が4月、大半の事業を休止し約600人の運転手に解雇を言い渡した問題で、従業員としての地位確認などを求め東京地裁に仮処分を申し立てていた70代の男性運転手が8日、グループ側と和解したことが分かった。男性の代理人弁護士が明らかにした。
代理人によると、和解内容には東京都内のグループ会社に勤める男性の雇用継続が確認され、休業手当の支払いや事業再開時の業務復帰も含まれる。代理人は「こちらの主張がほぼ認められた」と話した。
グループ側は「前向きな和解だ。再開に向けて全力を尽くしており、男性にはまた一緒に頑張ってもらいたい」としている。男性がグループ会社の役員らに計220万円の損害賠償を求めた訴訟は取り下げる。