兵庫県宝塚市の住宅で家族4人がボーガンで撃たれて死傷した事件で、同県の井戸敏三知事は8日の会見で、全年齢を対象にボーガン所持を規制する条例の制定を検討すると明らかにした。「大きな事件が宝塚市で起きた以上、スピード感ある対応が求められる」と述べ、9月県議会までには条例案を提出したい意向を示した。
ボーガンは現在、銃刀法の規制対象とはなっていない。同県は事件翌日の5日、青少年愛護条例に基づき、ボーガンを「有害玩具類」に緊急指定し、18歳未満へのボーガンの販売、貸与を禁止した。
井戸知事はさらに成人も含めた一律の規制が必要とし、スピード感を重視して条例制定を目指す考えを示した。検討課題としては、所持の許可制や登録制の導入が可能か▽点検義務を課すか▽類似品を対象にするのか-などの点を挙げた。