秋篠宮ご夫妻、広島訪問での献花マナー巡る議論と宮内庁の見解

2023年7月23日、秋篠宮ご夫妻は『全国高校総合体育大会』の開会式ご出席のため広島県を訪問されました。到着後すぐに平和記念公園へ足を運ばれ、原爆死没者慰霊碑への献花を行われましたが、その際の献花の作法がインターネット上で波紋を呼んでいます。この一連の動きは、皇室に対する国民の関心の高さと、特に秋篠宮家への視線の厳しさを改めて浮き彫りにしています。

広島での慰霊と平和への思い

秋篠宮ご夫妻は広島訪問に際し、まず『原爆死没者慰霊碑』に白いトルコギキョウの花を供えられ、第二次世界大戦における原爆犠牲者を追悼されました。その後、ご夫妻は公園内にある『原爆資料館』を訪問し、原爆被害の歴史について深く学ばれたとのことです。

また、国内外で平和活動に取り組む高校生6名と懇談する機会も設けられ、秋篠宮さまからは「これからもご活躍ください」と激励の言葉が贈られました。慰霊碑への献花後、側近を通じて「核兵器が二度と使われることがなく、核のない世界、戦争や紛争がない世界を願う気持ちを新たにしました」とのご感想が公表され、平和への強い願いが示されました。

秋篠宮ご夫妻の広島訪問:原爆死没者慰霊碑への献花を巡る議論秋篠宮ご夫妻の広島訪問:原爆死没者慰霊碑への献花を巡る議論

献花マナーを巡る議論とネット上の反応

ご夫妻の慰霊碑への献花は、その後のインターネット上で思わぬ議論を巻き起こしました。指摘されたのは、供えられた花の向きです。一般的に献花では、花の茎の部分が祭壇側になるように置かれることが多いとされていますが、ご夫妻が置かれた花は逆向きであったため、「マナーを知らないのではないか」という批判の声が相次ぎました。

一部報道では「供花(きょうか)」という表現が使われることもあり、「供花」であれば花の向きに厳密な決まりはないとされる見方もあります。しかし、秋篠宮ご夫妻自身が公表された感想では、「本日は平和都市記念碑に献花し、原爆の犠牲になった方々に哀悼のまことをささげました」と明記されており、「献花」と認識されていることが明らかになりました。

これに対し、ネット上では「あり得ない」「恥ずかしい」「マナーをご存じない!?」といった厳しいコメントが続出しました。

宮内庁の公式見解と皇室ジャーナリストの解説

こうした批判の声に対し、宮内庁に問い合わせたところ、「ご供花の在り方は、さまざまであると承知しています」との回答がありました。皇室ジャーナリストの見解によれば、献花においても、場合によっては祭壇側に茎を向ける配置が見られることもあり、ご夫妻の献花が「間違い」とは一概に言えないとされます。

それでも批判が多く寄せられる背景には、長女である小室眞子さんの結婚騒動以降、秋篠宮家に対する世間の目が特に厳しくなっている状況が挙げられます。些細な事柄でもバッシングの対象となりやすい傾向があり、今回の献花マナーを巡る議論も、その文脈で捉えられる側面があるとの指摘です。

まとめ

今回の秋篠宮ご夫妻の広島訪問における献花は、平和への強いメッセージを示す一方で、その作法を巡る議論が浮上しました。宮内庁の見解や専門家の解説からは、必ずしも厳密な作法違反ではない可能性が示唆されていますが、インターネット上での厳しい意見は、秋篠宮家に対する国民の関心と批判が依然として高いことを示しています。

秋篠宮家では、9月には悠仁さまの成年式が控えており、今後も国民からの注目が集まることでしょう。皇室の活動が常に注目される中で、ご一家がどのように国民との信頼関係を築き、穏やかな状況を保っていくのかが注目されます。