米首都デモに黒人過激組織「新ブラックパンサー党」が参加





ワシントンのホワイトハウス前のデモに参加した新ブラックパンサー党の構成員ら(7日、黒瀬悦成撮影)
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 【ワシントン=黒瀬悦成】米中西部ミネソタ州での白人警官による黒人男性暴行死事件を受けた首都ワシントンでの抗議デモに、1960~70年代に米国内で武装闘争を展開した黒人解放過激派組織、ブラックパンサー党の流れをくむとされる「新ブラックパンサー党」が参加していることが分かった。

 ワシントンのホワイトハウス前のデモ現場で組織の構成員が8日までに産経新聞に明らかにした。

 構成員によると、組織は6日から首都でのデモに参加した。組織の人数や、全米で起きた暴動に関与したかなどは答えなかった。

 バー司法長官は4日の記者会見で、極左勢力「アンティーファ(ANTFIA)を含むさまざまな主張の過激勢力がデモに入り込み暴力を扇動しているとして警戒を強めている。

 新ブラックパンサー党は1989年に設立。反白人・反ユダヤ主義を掲げ、2008年の大統領選では幹部らが東部ペンシルベニア州フィラデルフィアの投票所前に陣取り、白人有権者に嫌がらせを行う事件を起こした。16年には元構成員が南部テキサス州ダラスで警官5人を射殺した。

 米政府の公民権委員会と複数の米人権団体は新ブラックパンサー党を人種差別団体に認定している。



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