WTOの次期事務局長選 EU閣僚が立候補を検討


 欧州連合(EU)の通商担当閣僚に当たるホーガン欧州委員は9日、世界貿易機関(WTO)の次期事務局長選への立候補を検討していると述べた。オランダのカーフ貿易・開発協力相らの出馬も取り沙汰されている。EU内では「欧州統一候補」を出したいとの考えが支配的で、7月8日の立候補締め切りに向け、候補一本化の協議が活発化しそうだ。

 ホーガン氏はテレビ電話によるEU貿易担当相会合後の記者会見で「より効率的な組織に改革するため、すべき仕事は多い」と述べ、米国の不満により紛争処理機能が停止したWTOの立て直しに意欲を見せた。

 ホーガン氏はアイルランドの元閣僚で、昨年までは農業担当の欧州委員だった。昨年発効した日本とEUの経済連携協定(EPA)の交渉では、農業分野のEU側責任者を務めた。(共同)



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