【カイロ=佐藤貴生】リビア内戦をめぐり、西部の首都トリポリを統治するシラージュ暫定政権と、東部ベンガジを拠点とする有力軍事組織「リビア国民軍」(LNA)の代表者が国連の仲介の下、停戦協議を再開した。ロイター通信が10日に伝えた。
内戦はトルコが支援する暫定政権側と、ロシアやエジプトなどが支援するLNAの戦いで、代理戦争の様相を示している。両勢力は国連の代表者と個別に協議しているという。
LNAは昨春から首都に向けて進撃していたが、最近は暫定政権側が巻き返して攻勢を強めていた。エジプトのシーシー大統領が6日に停戦を呼びかけたが、暫定政権側は応じていないとの情報も出ていた。