5月の全国の交通事故死者数は194人(前年同月比16人減)で、月別の統計が残る昭和31年以降で最少だったことが12日、警察庁のまとめで分かった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛が影響したとみられる。
一方で6月1~11日は94人で前年同期を14人上回り、増加傾向に転じている。同庁は11日、通学路の見回りや速度違反の取り締まり徹底を各都道府県警に指示。担当者は「緊急事態宣言の解除で交通量は戻りつつあり、子供も増える。安全運転に努めてほしい」と呼び掛けている。
警察庁によると、5月の交通事故は1万8107件(前年同月比40・7%減)。2カ月連続で平成以降最少を更新した。全国で前年同月より減少しており、岐阜60・8%減、山梨58・6%減、滋賀52・5%減など。負傷者数は2万1562人(42・4%減)だった。