フランス警察が「手錠デモ」 政府の「首圧迫禁止」に抗議

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米国での黒人男性死亡事件を受けて、警察改革を打ち出すフランス政府に対して手錠を掲げて抗議する警察官ら=12日、ニース(ロイター)

米国での黒人男性死亡事件を受けて、警察改革を打ち出すフランス政府に対して手錠を掲げて抗議する警察官ら=12日、ニース(ロイター)

 【パリ=三井美奈】米国での白人警官による黒人暴行死事件を受けたフランス政府の対応に反発した仏警察が12日、「人種差別のレッテルを貼るな」と抗議し、全国各地で手錠を地面に投げ捨てるなどのデモを行った。

 パリのシャンゼリゼ通りでは12日、「警察なしに、平和なし」と掲げた横断幕を掲げて数十人の警察官が行進。手錠を使った抗議デモは、パリや北部リール、南西部ボルドーなどで相次いだ。

 カスタネール仏内相は8日、米国の事件を踏まえ、首を圧迫する「チョークホールド」という拘束手法を仏警察では禁止すると発表。人種差別をした疑いのある警察官はただちに停職処分にすると述べた。これに対し、警察組合は「政府は警察を守らないのか」「人種差別をしていると決めつけるな」と反発していた。

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