船員数十万人、上陸できず 新型コロナで渡航制限

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長崎に停泊していたイタリア籍クルーズ船「コスタアトランチカ」=5月31日後、長崎市

長崎に停泊していたイタリア籍クルーズ船「コスタアトランチカ」=5月31日後、長崎市

 グテレス国連事務総長は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴う渡航制限により、世界で200万人いる船舶乗務員のうち数十万人がどこにも上陸できず、数カ月にわたり海上に取り残されているとして懸念を示した。ドゥジャリク事務総長報道官が12日の定例会見で語った。

 海上生活が15カ月に及ぶ船員もいるという。グテレス氏は人道危機だとして、国連加盟各国に対し「船舶乗務員らを『重要労働者』と公式認定し、要員の安全な交代を保証する」ことを呼び掛けた。

 ドゥジャリク氏によると、船舶輸送は世界の貿易の80%以上を担い、医療資材や食料など新型コロナへの対応に不可欠な物資も含まれる。(共同)

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