国産ジェット、人員半減へ 海外拠点閉鎖、責任者刷新 三菱航空機、週明け公表





愛知県営名古屋空港周辺を飛行する「スペースジェット」の試験機=3月

 国産初のジェット旅客機スペースジェット(旧MRJ)を開発中の三菱航空機(愛知県豊山町)が、業績の悪化に伴い進めている体制縮小の全容が12日、分かった。約2千人の従業員を半分以下に削減し、海外拠点は米ワシントン州の試験拠点1カ所を除いて全て閉鎖。開発責任者も刷新する。週明けにも新体制を公表する。

 最高開発責任者のアレクサンダー・ベラミー氏が退任し、米試験拠点で勤務経験がある川口泰彦氏が7月1日付でチーフ・エンジニアに就き、開発を主導する。ベラミー氏はカナダの競合ボンバルディアなどで勤務経験があり、平成28年に入社。運航に必要な国土交通省の安全認証取得に向けた作業を推進していた。

 海外拠点は、米ワシントン州の米国本社やカナダの開発拠点のほか、米テキサス州や欧州の営業拠点も閉める。唯一残す米試験拠点の人員も大幅に減らす。



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