比の著名記者に有罪判決 癒着問うネット記事で名誉毀損





 判決言い渡し後に記者会見するジャーナリストのマリア・レッサ氏(左)=15日、マニラ(共同)

 フィリピンでインターネットに掲載した記事が男性実業家の名誉を毀損したとして、サイバー犯罪法違反の罪に問われた同国の著名ジャーナリスト、マリア・レッサ氏に、マニラの裁判所は15日、有罪判決を言い渡した。CNNフィリピンが報じた。

 記事を掲載したニュースサイト「ラップラー」はレッサ氏が最高経営責任者(CEO)を務め、ドゥテルテ政権に批判的な報道で知られる。人権団体は「立件は批判者を黙らせようとする政権の圧力だ」などと批判していた。

 問題になったのは、ラップラーが2012年に自社サイトに載せた記事。当時の最高裁長官と男性実業家の癒着を問う内容だったが、人身売買や薬物密輸に関わったように取り上げられたとして実業家が17年に告訴。国家捜査局が19年にレッサ氏を逮捕した。(共同)



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