韓国・麗水で「おひとり様」に冷遇、人気飲食店が炎上 – ユーチューバー被害で不買運動

韓国・麗水(ヨス)市内の人気飲食店が、一人で来店し2人前を注文した女性ユーチューバーに対して冷淡な態度を取ったとして、インターネット上で激しい批判を浴び、不買運動にまで発展している。この騒動は、7月16日にオンラインコミュニティに投稿された動画が発端となった。

人気店での「おひとり様」注文と店側の要求

この女性ユーチューバーが7月3日に訪れたのは、ある芸能人が「麗水1位」と絶賛したことでも知られる評判の飲食店だ。店には「1人では注文できない」という案内があり、ユーチューバーはそのルールに従って2人前を注文し、入店した。料理が運ばれてきて紹介を終えた後、彼女は静かに食事を始めた。

店主の冷たい対応とユーチューバーの涙

食事を始めて約20分が経過した頃、突然、店主が不機嫌な様子で「うちはあなただけのためにある店じゃない。早く食べて」と強い口調で言い放ったという。ユーチューバーが「まだ20分しか経っていないし、2人前頼んだのですが」と伝えると、店主はさらに「その2万ウォン(約2300円)で?」と突き放すような態度を見せた。店側は予約客への配慮を理由に挙げたが、当時、予約席が準備されている様子はなかったとユーチューバーは語っている。

韓国・麗水の飲食店で不当な対応を受け涙を流す女性ユーチューバーの動画キャプチャ韓国・麗水の飲食店で不当な対応を受け涙を流す女性ユーチューバーの動画キャプチャ

この理不尽な対応に対し、ユーチューバーは動画内で「私も客なのに、なぜ自分だけが圧をかけられたのか」と涙ながらに訴え、「金額の問題ではない。こんな思いをしたのは初めて」と悔しさをにじませた。最終的に彼女は「もう出ます」と店を後にし、料理代金は口座振込で支払った。

ネット上の激しい批判と不買運動の波

この騒動を受け、現場に居合わせた別の客も「不快だった」と証言している。動画が公開されると、SNSやコメント欄には瞬く間に批判の声が殺到した。「もし男性ユーチューバーなら、同じ態度だっただろうか?」「若い女性だから見下されたのではないか」「2人前頼んで貢献したのに感謝どころか追い出すのか」といった意見が続出し、店主の顧客対応に対する不満が噴出した。これに留まらず、「この店を不買運動しよう」との呼びかけが広がり、ネット上で大規模な炎上状態となっている。

今回の騒動は、飲食店における顧客対応、特に「おひとり様」に対する差別的な扱いの問題提起となった。インターネット上での厳しい目が注がれる中、今後の展開が注目される。

出典:KOREA WAVE/AFPBB News