大阪北部地震の発生から2年となった18日、大阪府は震度6強の地震が起きたと想定し、初動訓練を実施した。新型コロナウイルス感染防止のため、職員らはマスクやフェースシールドを着けて災害対策本部立ち上げから初会議を開くまでの対応を確認した。
危機管理センターが入る庁舎では「3密」(密集、密閉、密接)を避ける目的で、司令塔となる事務局と会議を開く執務室の階を分けた。執務室には窓がなく、扇風機を回して換気した。
訓練には危機管理室や健康医療部の職員ら約50人が参加し、専用のオンライン回線や無線により府内自治体と情報を共有する手順を確認。火災や建物の倒壊など想定される被害状況をホワイトボードに書き込んだ。
橋本正司危機管理監は「実際に災害が起きた場合は情報共有のため、大きな声を出すこともある。感染症対策と災害対策のあり方を今後も考えたい」と話した。
災害対策本部の会議開催は吉村洋文知事が幹部に通知するが、今回の訓練参加は職員のみとした。