欧州連合(EU)首脳会議は19日、2014年のウクライナ危機に絡み、7月末に期限が切れる金融、エネルギー、防衛分野の本格的な対ロシア経済制裁を来年1月まで半年延長することを決めた。ミシェルEU大統領が記者会見で明らかにした。
EUは、ウクライナ東部の一部を実効支配する親ロシア派武装勢力とウクライナ政権が15年に結んだ和平合意をロシアが完全履行するまで制裁を解除しない方針。ウクライナのクレバ外相はこの日、ツイッターで「EUの制裁はロシアのウクライナ侵略の抑止に役立っている」と表明し、延長を歓迎した。
EUは、ロシアによるウクライナ南部クリミア半島の強制編入に対して発動したクリミア製品禁輸などの制裁を、来年6月23日まで1年間延長することも決めた。(共同)