フィンランドとエストニアを結ぶ海底パイプラインが損傷した事件で、フィンランドの捜査当局は、中国船とロシア船を含む複数の船舶を捜査していることを発表しました。この事件は、海底パイプラインの損傷が見つかった8日に、バルト海で中国船とロシア船が航行していたことが関係している可能性があると考えられています。
フィンランドとエストニアの間を結ぶ海底パイプラインは「バルティックコネクター」と呼ばれ、全長77キロに及びます。8日にガス漏れが確認され、運用が停止されました。フィンランドのオルポ首相は、「通常の使用や圧力の変動で引き起こされたものではない」と述べ、意図的な破壊工作の可能性を示唆しました。
調査の過程で、ロシアの石油タンカーや中国の貨物船「ニューニュー・ポーラーベア」が事件当時、現場付近を航行していたことが判明しました。中国船の存在はエストニア当局も把握していたものの、発表が遅れた理由については、「政治的、外交的にセンシティブな情報だったため」と報じられています。
バルト海では昨年9月にも、ロシアとドイツを結ぶ海底ガスパイプラインが爆発し、複数の箇所が損傷しました。しかし、現在も爆発の実行役は特定されていません。
バルト海パイプラインの損傷に関与しているのは中国とロシアの船なのか、フィンランドの捜査当局が真相を究明するために動いています。事件の背後には、どのような事情があるのでしょうか。注目していきたいニュースです。
ソースリンク: 日本ニュース24時間